英国、新型コロナ感染は「恐らくピーク」 封鎖解除は時期尚早

[ロンドン 15日 ロイター] – 英国の新型コロナウイルス感染状況について専門家や当局者は、恐らくピークに達しつつあるが、行動制限の解除は時期尚早だと指摘する。

新型コロナ対策で政府に提言を行うクリス・ホウィッティ医師は定例会見で「恐らく、おおむねピークに達しつつあるようだ」と述べた。そのうえで「『ピークを過ぎた。次の段階について考え始めることができる』と確信を持って問題なく言える段階ではまだない」と説明した。

国内の病院でCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)で死亡した人は1万2868人以上。ただ、高齢者介護施設など、病院以外で死亡した人を含めた英国立統計局(ONS)のデータに基づくと、死者数は政府がこれまでに発表した数よりも多い可能性がある。

ホウィッティ氏は、1日当たりの死者数はデータ間に差があるため、数日以内に増える可能性があると述べた。

政府は16日に、3月23日から導入しているロックダウン(都市封鎖)の延長を発表すると予想されている。

ジョンソン首相が新型コロナ感染症から回復するまで代理を務めるラーブ外相は、16日午前に閣議を開き、午後も対策委員会と会議を開き、ロックダウンについて決定する。

保健当局は15日、新型コロナ感染症による死者が14日夕時点で1万2868人と、前日から761人増加したと発表した。1日の死者数としては前日の778人から減少した。

英国での死者数は米国、イタリア、スペイン、フランスに次いで世界で5番目に多い。

関連記事
ミャンマーの詐欺団地で、多国籍の被害者が監禁される事件が続出。俳優・王星氏の救出劇や詐欺グループの手口が明らかに。広がる国際的被害と課題に迫る。
ラブロフ外相は14日、日本がロシアとの平和条約締結に向けた対話再開の用意があることをロシアは感じているとしたが、日本のこのような姿勢は、ウクライナ戦争をめぐるロシアに対する制裁を維持する日本の姿勢と矛盾していると述べた
韓国在職中の大統領が公捜処に逮捕される憲政史上初の事態が発生。不当捜査を訴える尹氏の声明や、公捜処の取り調べ体制の課題に注目が集まっている。
オーストラリア政府が2億豪ドルを投資し、国内初の希土類処理施設を開発。雇用創出やサプライチェーン強化に注力し、世界需要の4%を担う計画。
公安部に所属する内部告発者が中共の法輪功迫害の内幕を暴露した。告発者によると中共が海外で執拗に法輪功学習者に対する攻撃を行う理由は表面的なものにとどまらず、深い理由があるという