幼児の言葉の能力を引き出す 物語りやゲーム

オオカミ少女の話を知っていますか?1920年代、インドのベンガル地方でオオカミに育てられた少女の話です。彼女は7歳で保護され、その後、人間として10年間かけて再教育されましたが、亡くなるまであまり言葉を覚えることができず、四つ足で移動しました。

 人間の脳は幼児期の6歳位までにほぼ出来上がってしまいます。従って、それに応じた適切な教育環境を整えることが重要です。その第一段階が言語の知能開発であり、聞く、話す、字を読む、文章を読む、文章を書くなどの能力を育成することが大切です。

読み聞かせをする

子供は物語を聞くことが好きです。読み聞かせをすることで、単に楽しいだけでなく、多くの言葉を覚える機会が増え、会話や作文の知識を養うことができます。読み聞かせの時、もし子供が話したがったら、熱心に聞いてあげましょう。読み聞かせをすることによって、あなたと子供の間に共通の話題ができ、子供の聞く能力、話す能力を促進します。また、親子間の絆も深まります。

物語を演じる

子供の想像力は、計り知れないほど豊かです。段ボール箱を家にしたり、葉っぱをごはんにしたり・・・一人で何役もこなし、たくさんの物語を演じます。このようなストーリーのある「おままごと」は、幼児自身の言葉で対話をし、筋道を通して話す学習になります。オウム返しのような口まねをする段階を過ぎ、自分の言葉で物事を表現し、他人との意志疎通をはかることができます。

物語で遊ぶ

物語の中に出てくる動作を真似て、遊ぶゲームです。例えば、シンデレラは「ひざまずいて床を拭きながら、歌っていた」、白雪姫は「毒りんごを食べて、気を失った」、バンビは「嬉しくて飛びはねた」などの「立ち上がる、座る、ジャンプする」などの動作を真似します。あなたが指示して子供に動作をさせたり、逆になったりして、互いに役柄を変えてみましょう。このような遊びを通じて、子供は表現の仕方、これらの言葉を表現するためにどうやって演じればいいのか、などを学ぶことができます。

(翻訳編集・平凡)