子供のしつけには、小さい声がより効果的

子供をしつける時、どんなに大声で叱ってもまったく聞いてくれない場合があるだろう。そんな時、教育方法を変えてみようと考えたことはないだろうか。誤りを起した子供に対し、いつも大声を出して叱ることは、効果的でないだけではなく、子供の人格育成や健全な心理の形成に良くない影響を与えかねない。

 心理学者の研究によると、異なる強さの声に対して人々は異なる反応を示しており、親は子供をしつける時、小さい声を使えば、より良い効果が得られるという。その理由としては、以下の幾つかの点が考えられる。

 1.小さい声で子供に話しかければ、自分の感情の高ぶりを抑えやすく、理性的に話すことができやすい。それによって、子供の反発や反抗のような自己防衛心理が刺激されにくく、意思が疎通しやすい。

 2.小さい声で子供をしつける場合、相手の意見を冷静に聞くことができるから、子供の感情的な発言が誘発されにくく、互いの感情的なぶつかりが避けられやすい。

 3.親は子供にとって一番身近な教師でもあるから、親の言動は子供の人格形成、心理の健康に強い影響を与えている。理性的でない荒っぽい親の言動は、子供の人格育成や健全な心理の形成に良くない影響を与えかねない。

  以上のことを踏まえて、子供をしつける時、以下のことに注意した方が良いだろう。

 1.相手の気持ちを配慮して、受け入れやすい言葉を用いる。多くの親にとって、自分の感情を抑えながら子供を叱ることは、非常に難しいことである。しかし、本当に適切な言葉を使って子供を叱ることができれば、きっと良い効果が得られる。

 2.子供を叱る時、必ずその理由をはっきり説明して聞かせる。

 3.子供の自尊心を傷つけるような言葉を使わない。
 

(翻訳・坂本)