北朝鮮が弾道ミサイル関連施設建設か、米シンクタンクが指摘

[ソウル 6日 ロイター] – 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は5日、北朝鮮の平壌国際空港近くで建設中の施設が弾道ミサイル開発計画に関連しているとの見解を示した。

CSISは5日に公表した報告書で、商業衛星の画像に建設中の施設と、その隣りに米国を射程圏内に置くと専門家が指摘する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を格納できる地下施設が写っていると指摘。

この施設は2016年から建設が進められており、大規模な鉄道駅なども備えている。平壌の弾道ミサイル部品工場にも比較的近い。

報告書は「これらの特徴は、この施設が弾道ミサイルの運用支援を目的としている可能性を示唆する」としている。

今のところ、この報告書について北京の北朝鮮大使館のコメントは得られていない。韓国統一省の報道官は6日の定例会見で、コメントを差し控えた。

米国と北朝鮮の非核化協議は、昨年実務者協議が決裂して以降、停滞。北朝鮮は今年に入り、核実験や弾道ミサイル発射実験を停止するとの約束を見直す可能性があると警告している。

CSISの報告書によると、建設中の施設は、平壌の北西約17キロメートルの平壌国際空港の南西の端に位置し、広さは約44万2300平方キロ。

「施設内の建物は、ICBM火星15号の改良型を収容できるほどの規模がある。隣接する地下施設は、存在が知られている全ての弾道ミサイルと発射台、関連車両を余裕で格納できる規模とみられる」としている。

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