トランプ氏、州経済再開巡り民主党批判 「遅い動きは政治目的」

[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、野党民主党が政治的な利益を得るために州経済の活動再開を遅らせていると批判した。主張を裏付ける確証は示さなかったが、11月3日の大統領選での再選を視野に入れた発言の可能性がある。

トランプ大統領は休止状態にある米経済活動の再開を急ぎ、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために実施されているロックダウン(都市封鎖)措置の緩和を各州に促している。

新型コロナ流行がとりわけ深刻なニューヨーク、ミシガン州などは大統領選でも重要州とされ、いずれも民主党員が州知事を務めている。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で「民主党は全米で政治的な目的から行動を遅らせている。民主党は(経済再開を)11月3日まで待つ可能性もあるだろう。政治目的の行動をやめ、安全にそして迅速に行動すべきだ!」と述べた。

さらに、ペンシルバニア州のウルフ知事(民主党)に批判の矛先を向け、「偉大なペンシルバニア州民は自由を求めており、それに伴う結果も十分に認識している」として、制限措置の緩和を促した。

同州では一部郡の高官が週末にウルフ知事に書簡を送り、知事の計画よりも早い時期に経済再開に踏み切る意向を伝えている。

ロイター/イプソスの世論調査によると、トランプ大統領の支持率は3─5月に40─45%で、米国での新型コロナ流行以降おおむね横ばいで推移している。

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