英、コロナ制限緩和でマスク着用勧告 プロスポーツは自粛継続

[ロンドン 11日 ロイター] – 英政府は11日、新型コロナウイルスに関する行動制限の緩和に向けた計画の詳細を発表し、マスクの着用や公共交通機関の利用回避、国外からの入国に伴う14日間の隔離などを勧告した。

全51ページの計画書では「新型コロナは長期的に流行し、周期的な感染をもらたす恐れがあり、短期的には一部の制限措置を継続しない限り、大規模な感染は免れない」と述べた。

またプロスポーツの試合再開は早くて6月1日以降とし、再開しても無観客試合が義務付けられるとした。

屋内空間で社会的距離が保てない場所ではマスク着用が望ましいと指摘。「自家製の布マスクは一定の環境において感染リスクを減らすことができる。マスクを着用する目的は、自身を感染から守るのではなく、(自身がコロナ陽性でありながら症状は出ていない)無症状感染者である場合、他人に感染させないため」と強調した。

ジョンソン首相は議会下院への声明で「都市封鎖(ロックダウン)を緩和しながら、これまで苦労して獲得した成果も守っていかねばならない。率直に言ってその均衡を保つことは極めて困難だ」と認めた。

首相は10日、新型コロナ感染防止のために約7週間前に導入した外出制限を慎重に緩和する計画を発表。コロナ対策のためのスローガンを「ステイ・ホーム(自宅待機)」から「ステイ・アラート(警戒継続)」に変更した。

野党側からは、ウイルスが目に見えないのにどうやって警戒を続けるのかとの疑問や、首相のメッセージは混乱しているといった批判の声が上がった。

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