WHO、台湾の総会参加巡り事務局長に「判断権限ない」

[ジュネーブ 11日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は11日、来週の年次総会への台湾の参加を巡り、テドロス事務局長に「判断する権限はない」とした上で、台湾の参加を巡っては各加盟国で意見が分かれていると表明した。

WHOで法務責任者を務めるスティーブン・ソロモン氏は、世界保健総会(WHA)に参加する国は、参加国のみが決定できると述べた。

台湾はすでに総会への参加を目指す意向を表明。米国は台湾がオブザーバーとして総会に参加することを支持している。

対中関係が良好だった2009─16年当時、台湾は総会にオブザーバーとして参加していた。しかし16年、中国が独立主義者と見なす蔡英文総統が就任すると、中国は台湾をWHOから実質的に締め出した。

ニュージーランドのロバートソン財務相は8日、台湾のWHO参加を支持する考えを示した上で、台湾が早期に新型コロナウイルス感染を封じ込めたことで、WHOに対し多大な貢献が期待できるとした。

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