米艦艇が再び台湾海峡を通過、総統2期目就任控え

[台北 14日 ロイター] – 米海軍の太平洋艦隊は14日、同軍のミサイル駆逐艦1隻が台湾と中国本土を隔てる台湾海峡を通過したと発表した。台湾の蔡英文総統の2期目就任を1週間後に控える中、台湾と米国、中国との緊張が一段と高まっている。

太平洋艦隊はフェイスブック上で、ミサイル駆逐艦「マッキャンベル」が13日に台湾海峡を通過したと発表。航行中の同艦の写真も掲載した。

台湾国防部(国防省)は、米軍の艦艇は「通常の任務」で台湾海峡を南に向かって通過し、そのまま航行を続けていると発表した。

台湾を領土の一部とみなす中国は、台湾の民主主義を守り、中国への対抗姿勢を示す蔡総統を危険視している。また、武器売却などで台湾を支援するトランプ政権にも不満を募らせ、最近の新型コロナウイルスを巡る対立で関係は一層悪化している。

米中両軍はここ数カ月、台湾周辺での軍事活動を頻繁に行っている。

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