ブラックストーン傘下のシェールオイル会社、破産法の適用申請

[ヒューストン 16日 ロイター] – 米プライベートエクイティ(PE)大手ブラックストーン・グループ<BX.N>傘下のシェールオイル会社、ガビラン・リソーシズが15日遅く、連邦破産法第11条の適用を申請した。

今年の原油価格急落やパートナーとの法廷闘争が響いた。

ガビランは2017年にテキサス州のシェールオイル資産を23億ドルで買収して設立された。ヒューストンの連邦破産裁判所に提出した文書によると、有担保負債は5億5000万ドル以上。

同文書によると、今後、資産の売却を計画している。投資銀行のラザード・フレール、法律事務所のワイル・ゴッチェル・アンド・マンジス、ヴィンソン・アンド・エルキンスと助言契約を結んだ。

原油価格は新型コロナウイルスの感染拡大やシェールオイル生産による供給余剰、主要産油国のシェア争いなどを背景に今年60%以上急落。

ガビランは同文書で、パートナーであるサンチェス・エナジーとの「関係が以前にも増して機能しなくなっている」とも表明した。両社はテキサス州イーグル・フォード・シェール油田(15万5000エーカー)をアナダルコ・ペトロリアムから買収したが、同油田の開発や所有権を巡って法廷闘争を繰り広げている。

ブラックストーンはコメントを控えた。

サンチェスも昨年、原油安や債務拡大を理由に連邦破産法第11条の適用を申請している。

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