ユーロ圏経済、危機前の水準回復は21年以降=レーンECB専務理事

[ベルリン 18日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストはスペインのエル・パイス紙に対し、ユーロ圏経済が新型コロナウイルスの感染拡大前の水準を回復するのは早くても来年以降になるだろうとの見通しを示した。

ECBは必要であれば政策を微調整する用意があるとも発言した。

ECBのウェブサイトに掲載されたインタビューによると、レーン氏は「現時点では、いずれにしても経済活動が2021年までに危機前の水準に戻る可能性は低い」と発言。

ECBは状況を常に監視しており、必要と判断すれば、すべての政策手段を調節する用意があると述べた。新型コロナ対策として導入したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を調整する可能性もあるという。

同氏は、ECBが6月の理事会を控え状況を分析していると発言。

「金融状況がタイトすぎる、もしくは個別の債券市場への圧力が経済ファンダメンタルズを反映していないと判断した場合は、購入の規模や期間を調整することが可能だ。いずれにしても、購入は期間・市場セグメントごとに柔軟に配分する」と述べた。

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