米紙NYT、デモ武力鎮圧求める寄稿記事掲載で論説面責任者が辞任

[ニューヨーク 7日 ロイター] – 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)<NYT.N>は、人種差別への抗議デモを武力で制圧するべきだとの共和党上院議員による寄稿記事を掲載した判断を巡り、論説面の編集責任者が7日に辞任したと発表した。

NYTは、3日付でアーカンソー州選出の共和党トム・コットン上院議員が記した「軍部隊を送れ」との見出しの論説を掲載し、批判を浴びていた。コットン議員は、デモが全米に拡大し、一部が暴動に発展した事態を踏まえ、「圧倒的な力を見せつければ」秩序は回復すると主張していた。

一方、トランプ大統領は、論説編集責任者辞任の発表後に「ニューヨーク・タイムズはフェイク(偽)ニュースだ!!!」と投稿した。

辞任したのは2016年から論説面の編集責任者を務めていたジェームズ・ベネット氏で、より多様な意見を取り上げ、新たな報道の形式を模索してきたとの評価も聞かれる。ケイティー・キングスベリー氏が後任となる。

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