米、香港通した資本移動制限検討 中国の統制強化受け=財務長官

[ワシントン 11日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は11日、中国が香港統制を強める「香港国家安全法」導入を決めたことを受け、米政府は香港を通した資本の流れの制限を含む多様な措置を検討していると明らかにした。

ムニューシン長官はテレビ会議方式で実施した記者会見で、中国による香港統制の強化への対応は、トランプ政権の資本市場作業部会を通して主に決定されると表明。

香港市場を通した資本の流れを制限する措置は検討されているかとの質問に対しては、「検討しているが、早まった判断をするようなことはしたくない。多様な提案を行いたい」と述べた。

その上で、資本市場作業部会は中国企業に関連する会計問題などを精査した上で、「現況に対応しながら、われわれの資本市場を保護する」最適なバランスを探る詳細な報告書を取りまとめると述べた。

中国との通商問題については、中国は第1段階の合意を順守するとみているとしながらも、「動向を注視している」と述べた。

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