トランプ氏、警察改革巡る大統領令に署名 慣習改善へ
[ワシントン 16日 ロイター] – トランプ米大統領は16日、警察改革を巡る大統領令に署名した。先月末にミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性が白人警官に首を圧迫され死亡してから警察改革を求める圧力が高まっていることに対応するもので、警察内の慣習改善などを促す。
当局者によると、大統領令は武器使用を巡る基準適用のほか、警察官の採用を巡る情報共有、暴力を伴わない案件を巡るソーシャルワーカーとの協力などを奨励している。
さらに、ミネアポリスでの黒人男性の死亡につながった首を圧迫して容疑者を拘束する「チョークホールド」の禁止も盛り込まれた。
しかし、トランプ大統領は署名に際し「米国民は法と秩序を望んでいる」と言明し、警察への予算削減には反対する姿勢を改めて鮮明にした。
野党民主党のシューマー上院院内総務は、大統領令について「国民が望む警察の包括的で意味ある変革や説明責任をもたらす内容ではない」と表明した。
民主党が主導する米下院では月内に包括的な警察改革法案の採決を実施する見通し。共和党も17日に上院議員が改革案を公表する見通し。
*内容を追加しました。
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