英ジョンソン政権、ファーウェイ製品を完全排除へ 米制裁で安全確保できず
イギリス政府は年内に5Gシステムから中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術、HUAWEI)の機器を段階的に撤去すると計画している。複数の英メディアが7月5日、報じた。
同政府は1月、ファーウェイの5Gネットワーク参入を部分的に認めると発表した。今回の方針転換は英国立サイバーセキュリティセンター(NCSC)の新しい報告書の結果を踏まえて決定したという。
複数の英メディアによると、報告書は米国の最新制裁措置で、ファーウェイは信頼性の低い技術を使用することになり、リスクをコントロールできなくなると指摘した。
5月、米トランプ政権は外国で製造した半導体でも米国の製品を使っていればファーウェイに輸出できなくなると発表した。この制裁を受けて、ファーウェイに対する新たな安全保障上の懸念が浮上した。
英国の情報組織MI6の元長官であるジョン・ソワーズ氏は最近、フィナンシャル・タイムズ紙で、NCSCの調査をもとに、中国製の通信機器は安全でないと結論付けた。
英国政府は、5Gシステムの一部にファーウェイ機器を設置する当初の計画を中止し、すでに導入されたファーウェイの機器もすべて撤去するという。
今年1月、英国のジョンソン首相は、5Gネットワークの基幹部分ではない分野でファーウェイ機器の使用を認めるとしていた。しかし、米国は英国に、安全保障上の問題を懸念して、ファーウェイを完全に排除するよう勧めていた。
ファーウェイは公式発表で、世界中から91件の5G商用契約を獲得しており、内訳はヨーロッパが47件、アジアが27件、その他の地域から17件だとしていた。
(翻訳編集・佐渡道世)
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