モスクワで500人が改憲反対デモ、100人以上逮捕との情報

[モスクワ 15日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領の長期続投に道を開いた憲法改正に反対し、モスクワで抗議デモを行っていた市民100人以上が15日、逮捕された。複数の目撃者と人権監視団体が明らかにした。

この日は約500人がデモに参加し、憲法改正に反対する横断幕を掲げ、プーチン氏に退任を求めるスローガンを唱えた。参加者の多くは「ノー」と記されたマスクを着けていた。

夕方にデモ隊が目抜き通りを行進し始めると、警察が参加者を取り囲んで逮捕を開始。暴徒鎮圧用の装備を整えた警官が、参加者らを強制的に取り押さえ、バンに乗せた。

人権監視団体OVDインフォによると、拘束されたのは100人以上。警察と政府は今のところ、逮捕者数を確認していない。

ロシアでは、今月1日にかけて実施された全国投票を経て憲法改正が成立し、プーチン氏が最長16年間続投できる道が開かれた。

ただ、投票で不正が行われた可能性も指摘されており、20年にわたり政権を握ってきたプーチン氏に退任を求める声が出ている。

7月15日、ロシアのプーチン大統領の長期続投に道を開いた憲法改正に反対し、モスクワで抗議デモを行っていた市民100人以上が逮捕された。(2020年 ロイター/Tatyana Makeyeva)
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