ブリティッシュコロンビア州の海にかかる虹を通り抜けるように進むボウエン島フェリーを撮影した写真が話題を呼んでいる。
5月23日、バンクーバー在住のエメット・スパーリングはインスタグラムに写真を投稿し、「昨日、太陽はボーエン島にかかる雲を突き抜けようと決意しました。そしてほんの数分間のお天気雨が虹をもたらしたのです」とコメントを添えた。
スパーリングはカメラを持っていなかったものの、友人の「最高のカメラは君の手元にあるものだ」というアドバイスを受けて、iPhoneを取りにドックへと急いだ。結果的にスパーリングの写真はすばらしい作品となった。
「ボーエン島の小さなフェリーが虹にぴったり重なったことで夢のような瞬間を作り出しました」とスパーリングは記した。この世のものとは思えないこの美しい写真は、これまでにインスタグラムで28,000を超えるいいね!を獲得し、多くのメディアに取り上げられている。
虹は太陽光が水滴によって屈折、反射されることで現れ、晴れと雨が同時に起こる際によく見られる。色のついた光のスペクトルが空にアーチを描き、運が良ければ地球へと続く虹の終わりを確認することができる。
しかし、実際に虹の「終わり」に到達することは(少なくとも私たちの世界では)できない。なぜなら虹は光と空気中の水滴が作る特定の条件を満たした位置からしか見ることができない光学現象だからだ。まるでそこに存在するように見えるかもしれないが、一定の場所に止まる物体ではなく、蜃気楼のような錯覚なのである。
スパーリングの写真には、彼の写真技術を賞賛する声やフェリーと虹のコラボレーションに驚嘆するコメントが次々と寄せられた。
「完璧なタイミング」
「すごく元気をもらえる写真」
「優れた写真家なら必要最低限のデバイスですばらしい写真が撮れることの証明だ」
5月22日にバンクーバー島上空に発生した雨雲の影響により、ブリティッシュコロンビア全域で虹の目撃情報が多発したのだと現地メディアは報じている。地元住民らはこの魔法のような光景を捉えようと空に向かってカメラを構えたという。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。