ファウチ氏、若者にコロナへ警戒維持訴え 「社会的責任」自覚を

[16日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためソーシャルディスタンス(社会的距離)確保などの対策を継続するよう若い世代に訴えた。

ファウチ氏はフェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とのライブインタビューで「問題の一部ではなく、解決策の一部になるという社会的責任を果たしてほしい」と呼び掛けた。

5月に2万人を下回っていた1日当たりの新規感染者数は6万人以上に増加しているが、ファウチ氏は、感染者の年齢(中央値)がおよそ15歳低下していると指摘。若者の多くは症状がほとんど表れないかもしれないが、無症状でも他の人に感染を広げ、よりリスクの高い人にうつす可能性が高くなるとして注意を促した。

また、一部の州が疾病対策センター(CDC)の指針で示された基準を満たさないうちに経済再開を進めたと批判したほか、マスクをせずにバーに集まる人々の写真を例に「市民が警戒を緩めた」州もあると指摘。

国民は改めて気を引き締め、マスク着用や社会的距離の維持、人混み回避などの対策を取る必要があるとし、「公衆衛生上の対策を経済回復に向けた手段と考えるべきだ」と語った。

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