スイスの首都ベルン。この街に足を踏み入れた瞬間、誰もがその魅力に圧倒されます。
ベルンはアーレ川が大きく蛇行する丘の上にあり、狭い石畳、砂岩でできた建物など、その街並みは数百年前とほぼ同じです。
高台にあるローゼンガルテン(バラ公園)には様々な花が咲き乱れます。
旧市街とアーレ川を一望でき、天気が良ければアルプスまで見渡せる、人気の絶景スポットです。
高台には科学者、アルベルト・アインシュタインの銅像が座るベンチがあります。
アインシュタインは「相対性理論」をここベルンで確立しました。
1903〜1905年まで家族と住んだアパートは現在、記念館として一般公開されています。
ベルンの時計塔
ベルンのランドマークと言えば、街の西門として建てられたスイス最古の時計塔です。時計塔の様々な機構は1つの装置によって制御されています。
ベルン市民はベルンの紋章・黒クマのようにのんびりしていると言われますが、時計の仕掛けに登場する黒クマは素早く動きます。
ベルンは人口約14万人の小さな街です。
膨大なコレクションを誇るスイス最古の美術館、ベルン美術館も、時計塔からすぐの距離にあります。
ベルナープラッテ
コルンハウス(昔の穀物倉庫)はベルンを代表するレストランです。
バロック様式の店内は、アーチ型の天井やフレスコ画が魅力です。
おすすめは、肉類とザワークラウト、穀類を一緒に盛り付けたベルン伝統料理・ベルナープラッテ。
この料理は、ヌーシャテルの戦い(1798年)で勝利を収めたベルン軍を祝うため、人々が食べ物を持ち寄ったのが始まりと言われています。
ベルンには100以上の個性的な噴水があります。
噴水はその昔、人々が水汲みに集まる社交場で、家畜も水を飲めたそうです。
「子食い鬼の噴水」は、行儀の悪い子どもをしつけるためにわざと鬼をモチーフにしたと言われています。
アーレ川での川遊びは夏の風物詩ですが、氷河の水が流れ込む川は水温約21℃しかありません。
それでも短い夏を楽しもうと、アーレ川を泳いで通勤する人もいるそうです。
お菓子
1879年、ベルン在住のロドルフ・リンツがコンチング(チョコレートを練って口溶けをよくする工程)を発明し、ベルンはチョコレート史に名を刻みました。
ベルンから30分ほど離れた小さな村・トゥルブシャッヘンにはクッキーメーカー・カンブリーの工場直営店があり、100年前と同じ製法で作られたお菓子を無料で試食できます。
多い時には約408kgものお菓子が試食されるそうです。
様々な魅力を持つベルン。
一生のうちに訪れたい街がまた1つ増えそうです。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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