北京の天安門広場の警備に当たる中国警察(GettyImages)

中国は 「国家制度の拉致」 で毎日20人を失踪させている=人権団体報告

スペイン・マドリード拠点の人権団体「セーフガード保護官(Safeguard Defenders)」は8月30日、人権についての最新報告を発表した。それによると、2020年、中国の共産主義政権によって少なくとも1日に20人が国家の力により失踪させられている。

失踪者たちは、裁判所の命令なしに中国当局によって連行され、秘密の場所に放り込まれ、最長で6カ月以上隔離・拘禁される。拘束施設では弁護士や家族との面会も拒絶され、失踪者たちは拷問を受けることがよくあるという。

この中国共産党による超法規的な制度は、2012年に刑事訴訟法第73条改正により施行された。「指定居所監視居住」と呼ばれ、当局が指定した施設で、中国警察が裁判所令状なしでの監視や拘束活動が許可される。

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