ベラルーシ大統領、ポーランド・リトアニアとの国境閉鎖を表明

[モスクワ 17日 ロイター] – ベラルーシのルカシェンコ大統領は17日、ポーランドおよびリトアニアとの国境を閉鎖し、ウクライナとの国境管理を強化する必要があるとの見方を示した。

ベラルーシは独裁的なルカシェンコ氏が再選を果たした8月9日の大統領選を巡り不正疑惑が取り沙汰され、大規模な抗議活動が続いている。ルカシェンコ氏は選挙は公正だったとし、自身は西側諸国による中傷の被害者だと主張している。

ルカシェンコ氏は首都ミンスクで開かれた女性のフォーラムで講演し、「われわれは市街地から軍部隊を撤収し、軍の半数を、リトアニアとポーランドを手始めに、西側諸国との国境警備と閉鎖に配置するよう迫られている」と述べた。「極めて残念だが、兄弟のようなウクライナとの国境も管理を強化する必要がある」とした。

ポーランド政府の報道官はテキストメッセージで、同国は国境閉鎖について確認を取れていないとした。

同国のパベル・ヤブロンスキ外務副大臣はロイターへのテキストメッセージで「これもまたプロパガンダの一要素で、国外からの脅威という印象を生み出す狙いの心理ゲームだとわれわれは受け止めている」とした。

同国外務省は国営ポーランド通信(PAP)に対し、国境では通常通りの活動が行われているとコメントした。

リトアニアの国境警備当局トップも、国境の活動は平常通りだと述べた。

リンケビチュウ外相は閉鎖されるのが物流、人の流れ、あるいはそれ以外なのかが分からないとし、様子を見る必要があると語った。

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