政府がGoTo一時停止を検討、分科会で専門家提言へ=報道

[東京 11日 ロイター] – 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は11日に会合を開き、感染拡大地域での「GoToトラベル」事業の一時停止などを求める提言を取りまとめる見通しだ。複数の国内メディアが報じたもので、このうち日本テレビは、政府が同事業について年末年始を含む2カ月間停止し、その分の期間を延長する案などの検討を始めたと伝えている。

時事通信などによると、11日の分科会では、東京、北海道、大阪など感染状況が4段階中2番目に深刻な「ステージ3」にある地域を3つに分け、それぞれに対応を求める。

「感染減少地域」では、ステージ2に改善するまで営業時間短縮などの対策を継続するよう提言。「感染高止まり地域」は、時短要請の継続のほかGoToトラベルの一時停止などを求める一方、「感染拡大が継続する地域」は、緊急事態宣言を回避するために抜本的な対策が必要だとして、営業時間のさらなる短縮やテレワークの数値目標の設定などを求める方針という。

また、年明け以降に予定する新型コロナのワクチン接種の実施体制についても議論するという。

日本テレビによると、政府はGoToトラベルの運用を一時的に停止する検討を始めた。分科会の提言受け、12日にも対策本部を開いて対応を決定するとしている。

*政府の対応についての報道を追加し再構成しました。

(久保信博 編集:田中志保)

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。