メキシコ大統領、アサンジ被告の亡命受け入れ提案

[メキシコ市 4日 ロイター] – メキシコのロペスオブラドール大統領は4日、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ被告に「保護を提供する」と述べて同国への政治亡命を受け入れる意向を示した。身柄引き渡しを求めている米国の反発を招く可能性がある。

大統領は、アサンジ被告(49)の身柄を米国に引き渡すことを認めないとした英裁判所の判断を歓迎した上で、メキシコへの亡命を可能にするため、英政府にアサンジ被告の釈放を要請するよう外相に指示する考えを示した。

「アサンジ氏はジャーナリストでチャンスが与えられて当然だ」とし、「われわれが保護を提供する」と続けた。

米当局はオバマ前政権時代、米軍の機密資料などをウィキリークスが公開した問題を巡りアサンジ被告を起訴。

オバマ政権の高官だったマーク・ファイアスタイン氏は、同政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏が大統領に就任するタイミングで「ロペスオブラドール氏は、対米関係を損ねる行動を取っているように見える」とコメントした。

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