米テキサス州に寒波、計画停電で300万世帯に影響 石油施設も閉鎖

[15日 ロイター] – 米南部テキサス州では異例の寒波により計画停電を余儀なくされ、約300万世帯が影響を受けている。また、石油精製施設も閉鎖されるなどエネルギー産業にも被害が出ている。

寒波はメキシコ北部にも到達し、当局によると、15日朝には470万世帯で停電が発生。ただ、正午ごろには約260万世帯で復旧している。

バイデン米大統領は15日、テキサス州への連邦支援に向け、非常事態を宣言した。

テキサス州ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港は、少なくとも現地時間16日午後1時(1900GMT、日本時間17日午前4時)まで、ホビー空港は少なくとも正午まで閉鎖される。

石油精製のモティバ・エンタープライゼズは、国内最大の日量60万7000バレルの精製能力を持つ製油所などが入るポート・アーサーの施設を閉鎖すると発表した。

エクソンモービルも、ボーモントの製油所(日量36万9024バレル)の閉鎖を開始した。また、ルイジアナ州バトンルージュにある同社の施設も、操業に支障が出ている。

シトゴ・ペトロリアムは、テキサス州コーパスクリスティの製油所(日量16万7500バレル)で一部操業を停止。

また、ライオンデルバセルはヒューストンの製油所で最低限の生産を余儀なくされており、マラソン・ペトロリアムもガルベストン湾のプラント(日量58万5000バレル)で大方の操業を停止している。

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