中印国境地帯で通話をしているインド軍の兵士。参考写真(DESHAKALYAN CHOWDHURY/AFP via Getty Images)

中国当局、ネットユーザー6人逮捕 中印衝突の死亡者数に疑問

中国当局は19日、昨年6月に中印国境地帯で起きた両国軍の衝突で、中国軍側は5人の死傷者が出たと初公表した。このほど、中国当局が発表した死傷者の数を疑問視したネットユーザー6人が当局に逮捕された。もう1人は海外にいるため、中国国内の両親が当局の取り調べを受けたという。

中国軍機関紙「解放軍報」は19日、昨年6月に中印両国が国境を争うヒマラヤ山脈地帯のガルワン渓谷(Galwan Valley)で起きた衝突で、4人が死亡、1人が重傷と発表した。4人が死亡した理由について、「戦友を救出するためだ」とした。重傷を負ったのは、団長(連隊長)階級の士官だ。

中国国内メディア「澎湃新聞」によれば、警察当局が北京市や貴州省、四川省など各地に住む6人のネットユーザーを、「悪意で事実をわい曲した」「英雄烈士を中傷した」として逮捕した。3人は刑事拘留を、他の3人は行政拘留を受けたという。

6人のうち、SNS微博(ウェイボー)で250万人のフォロワーを持つ仇子明さん(ユーザー名は辣筆小球、38)は最も注目された。仇さんは過去、中国紙・経済観察報などのメディアで勤務したことのある調査記者だった。仇さんは微博上で、中国当局の公表について、「犠牲になった4人は手柄を立てるために救出に行った。救出のために行った人でさえ亡くなったから、救出が失敗したと想像する。だから、亡くなった人は絶対に4人ではないはずだ」と投稿し、中国軍側の死亡者は60〜70人いると推測した。

江蘇省南京市警察当局は19日夜、仇さんを「違法な言論」の疑いで拘束した。仇さんの投稿は削除され、微博アカウントの利用を1年禁止した。

一方、現在ヨーロッパに滞在中の王靖渝さん(19)も微博上で、中国当局が真の死亡者数を公開していないと批判した。四川省重慶市警察当局は21日、王さんに対して「刑事拘留を行い、ネット上で追跡していく」との声明を発表した。当局はすでに王さんの微博アカウントを凍結した。

王さんは23日、米ラジオ・フリー・アジアの取材に対して、警察当局が四川省重慶市の自宅を家宅捜査し、両親を連行して数日間取り調べを行ったと話した。両親が務める国有企業は、両親に停職処分を下した。また、当局は王さんに帰国を促すよう両親を脅迫したという。王さん自身も、トルコなどからの電話で殺害予告を受けたという。

(翻訳編集・張哲)

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