震災10年:「あの時、なぜ救えなかったのか」、遺族が抱き続ける悔悟と葛藤

斎藤真理

[陸前高田(岩手県) 10日 ロイター] – 「磨さん 薄よごれた軍手、そして穴のあいた靴。まだ温もりがあるような気がして...帰って来た時に俺の気に入りの靴どうしたんだれと大騒ぎされそうなので、そのまま玄関に磨かないで置いときます」(熊谷幸子さんから亡き夫への手紙。原文のまま)

ようやく潮が引いたとき、世界は一変していた。家もトラックもまるで子供のおもちゃのように押し流され、生存者たちは泥と瓦礫の中で行方知れずになった家族や友人を探し回っていた。

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