「人権」という用語を再定義する中国共産党
少なくとも1949年の政権樹立以来、中国共産党の行為と人権侵害については諸国から厳格な調査の必要性が訴えられてきた。ここに来て、中国共産党は党の政治思想と慣行に合うように人権の意味を変更しようとしている。
2021年2月下旬に開催された国連人権理事会(UNHRC)第46回会議で発言した中国の王毅外相(外交部長)は、中国共産党による新疆ウイグル自治区のウイグル人政策を擁護した。また、オンライン雑誌のザ・ディプロマット(The Diplomat)の報道では、王外相が人権とはまず経済発展と安保の観点から考えるもので、民主主義と自由に焦点を合わせるのは最後であると説明し、同用語を再定義している。
同誌の記事には、「同外相は人権に含まれる概念として『平和、発展、公平、正義、民主主義、自由』を羅列した」および「ここで特に注目したいのは、『平和と[経済]発展』が最初に来て、『民主主義と自由』が一番後に並べられていることである」と記されている。 中国共産党の人権に纏わる歴史を擁護するため、中国共産党員は政治的権利よりも経済成長を常に強調する。ザ・ディプロマットが伝えたところでは、中国が独自に定義した「テロ」防止の必要性を挙げ、同外相は国際社会で人権侵害と認識されている新疆ウイグル自治区での共産党政策を正当化している。
関連記事
ロシアのペスト研究所で、28歳女性職員が原因不明の肺炎で死亡。当局はペストを否定する一方、隔離を強化。トランプ第一次政権の元米高官は「ペストより恐ろしい可能性」と懸念
ロシア・イルクーツク抗ペスト研究所の28歳職員が「原因不明の肺炎」で死亡。約1か月前には、中露が黒竜江省で、国外からのペスト流入を想定した越境感染症の合同訓練を実施。同研究所の所長も参加していた
フランス全土で学生らの抗議デモが拡大。教育への不満を背景に始まった運動は、「反ファシズム」「パレスチナ解放」など政治的主張も前面に。急進左派の人物を「大統領に」と訴える声も上がっている
米FBI長官が「米国はスパイの遊び場ではない」と警告。台湾の頼清徳総統の長男を監視した疑いで、カリフォルニア州の女性が逮捕された。中共側の越境的な情報活動に、米台で警戒が強まっている
中共がWHO次期事務局長選に政府高官の宋莉を擁立する計画だとロイターが報じた。米国のWHO脱退を背景に、中共による国際機関への浸透や影響力拡大、候補者の独立性をめぐる懸念が高まっている