【医学古今】

高血圧症の根治方法

高血圧症の患者さんは、殆ど本態性高血圧症です。この種類の高血圧症は原因が不明で、現代医学では根治方法がないと認識され、治療方法と言っても対症療法しかありません。つまり、ずっと薬を飲み続けて血圧を抑えるだけです。

 では、このような高血圧症には、本当に根治する方法はないのでしょうか。 現代医学の枠を超えてこの問題を考えてみれば、異なった見識が得られるかもしれません。

 私は先日、異なった見識を持つ医者に会いました。この方は、台湾の病院に勤める王元甫医師です。王先生は先日、大阪で「心身霊の健康法」を講演するために来日されました。先生は、西洋医学の医師であると同時に、中国で中医学(漢方医学)の博士課程をも修了されました。更に先生は、気功の愛好者でもあり、今法輪功を修煉されています。

 王先生は講演の中で、高血圧症について次のように語りました。「本態性高血圧症の根本的な原因は、末梢血管の循環障害であり、血圧を降下させる薬を服用すれば、一時血圧を下げることはできますが、末梢の循環障害を根本的に改善することはできません。自分自身の25年間の医師としての臨床経験と10年以上の法輪功を修煉する経験から言えば、末梢血管の循環を根本から改善する方法は、気功の修煉が一番効果的で、薬も要らずお金もかかりません。気功の修煉を通じて末梢血管の循環を改善できれば、血圧は自ら正常に戻り、高血圧症を根本から治すことができます」

 中医学の古典『黄帝内経』の中の言葉を借りて言えば、病気治療はまるで衣服の汚れを落とすことと同じで、如何にひどい汚れでも、如何に古い汚れでも、きっとそれを落とす方法があるはずです。
 

(漢方医師・甄 立学)