米人権報告書、中国のウイグル迫害やロシアの反体制派攻撃を非難

[ワシントン 30日 ロイター] – 米国務省は30日、世界約200カ国の人権状況に関する2020年の人権報告書を公表した。人権状況は世界的に悪化しているとし、中国のウィグル族に対する抑圧やロシアの反体制派に対する攻撃などに言及した。

ブリンケン国務長官は「人権に関する傾向は誤った方に進み続けている」と指摘。一部政府が新型コロナウイルス問題を利用し、「権利を制限し、権威主義的な支配を強化する口実」にしていると非難した。

報告書では、中国政府が新疆ウイグル自治区で行っている集団収容プログラムについて、より断定的に指摘。収容されているとした「100万人以上」のウイグル族などイスラム系少数民族に加え、「さらに200万人が日中のみの『再教育』訓練を受けている」と追記した。

ロシアに関しては、反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が神経ガスで攻撃され、治療先から帰国後に収監されたことに言及。ロシア連邦保安局が攻撃したことを示す「信頼できる情報」があるとした。

また、エチオピアのティグライ地方の人権侵害などについて指摘したほか、トランプ前政権下で報告書から省かれた「リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)」に関する国別情報を復活させると明らかにした。

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