中学生の頃に『どくとるマンボウ航海記』という本を読んだ記憶があります。
作者は北杜夫さん。一応は医師免許をもっていますが専門は精神科。それがなぜか外国航路の船の医者、つまり「船医」になってしまった実体験に基づいて、おもしろく書かれた自伝的エッセイでした。なにしろ、海に浮かんでいるだけの「役に立たない医者」であることは、ご本人が一番分かっているのです。結構、読んでいて笑えました。
最近「まんぼう」と聞いて「何それ。平べったい魚かい」と思ったらそうではなく、コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」のことだそうです。
こちらは笑い事ではありません。大阪や宮城、もちろん東京でも、じわじわと不気味な角度で、感染の再拡大を見せているようです。右肩上がりの急角度にさせるわけにはいきません。皆さん、ご注意を。
(慧)
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