【医学古今】
漢方医学の脈診法
診察器具の進歩とともに、現代の医者が患者の脈を取ることは少なくなりました。脈を取ることがあっても片手の脈を取れば十分であるとして、よほどの事がない限り、両手の脈を取ることはありません。
しかし、漢方医学では、必ず両手の脈を取って患者の診察にあたります。時に、患者さんからは「先生、左右の脈に違いはありませんか」と聞かれますが、もし単に脈拍の数と不整脈の有無だけなら、両手の脈にあまり違いはありません。漢方医学の脈診法は、それだけに留まらず、両手首の橈骨動脈(とうこつどうみゃく)の部位を寸・関・尺(すん・かん・しゃく)の三関に分けて、左の三関にそれぞれ心、肝、腎と、右の三関にそれぞれ肺、脾、命門を関連づけて、各部位でそれぞれの臓腑機能を測ります。
更に三関の各部位に浮(ふ)、芤(こう)、洪(こう)、滑(かつ)、数(さく)、促(そく)、弦(げん)、緊(きん)、沈(ちん)、伏(ふく)、革(かく)、実(じつ)、微(び)、渋(じゅう)、細(さい)、軟(なん)、弱(じゃく)、虚(きょ)、散(さん)、緩(かん)、遅(ち)、結(けつ)、代(たい)、動(どう)など24種類の脈を取り分けて、それによって各臓腑機能の強弱、気血の盛衰、邪気の性質、邪気の強さ、邪気の位置、病気の予後などのことを判断します。
関連記事
うつ、不安、睡眠障害、PTSDなどの精神疾患は、心臓病リスクの上昇と関連する可能性があります。心の不調と身体症状を切り離さず、早めに評価する大切さを紹介します。
政府支援の研究により、少量の飲酒でも健康上の利益は確認されなかったことが判明。研究者らは男女ともに1日1杯を上限とするよう推奨しています。
蜂蜜はエナジージェルに匹敵するエネルギー補給効果がある。ブドウ糖と果糖をバランスよく含み、運動前後のグリコーゲン補充や体力回復にも役立つ。マラソン世界記録選手も取り入れた、天然の補給食品としての活用法を紹介。
オーディオブックは、物語を楽しむには有効な読書手段です。一方で、学習内容を深く理解し記憶するには、紙の本のほうが向く場合もあります。脳と読書の関係を探ります。
胸の圧迫感や動悸のような違和感は、胸椎のずれや背中のこわばりと関係する場合があります。姿勢を整え、胸椎の動きを助ける3つのセルフエクササイズを紹介します。