英補欠選、与党候補が野党・労働党の牙城で圧勝

[ロンドン 7日 ロイター] – 英国北部ハートルプールで6日行われた下院の補欠選挙は、野党・労働党の強力な地盤にもかかわらず与党・保守党の候補が圧勝した。

保守党のジル・モーティマー候補は1万5529票を獲得し、労働党のポール・ウィリアムズ候補の8589票を大きく上回った。ハートルプールは労働党の牙城で、数年前まで保守党の議席獲得は不可能とみられていた。

補選は労働党議員が3月に辞職したことを受けて実施された。保守党の勝利は新型コロナウイルス危機下におけるジョンソン首相の政策運営に追い風となる。

政治学教授のマイケル・スラッシャー氏はスカイニュースに「労働党が守るべき議席だったが、目を見張るような逆転だった」と話した。

2019年の総選挙での大敗を受けて就任した労働党のスターマー党首には党改革に向けて一段の圧力がかかるとみられる。同氏の側近であるリード議員はBBCに「労働党にとって衝撃的な結果であることは隠しようがない」とし「労働党の変化のスピードが遅いことを物語っている。加速する必要がある」と指摘した。

6日はこのほか各地で地方議会選の投票が行われ、スコットランド議会選は英国からの独立の機運を測る試金石となる。

新型コロナウイルス対策の制限措置により開票に時間がかかっており、結果は今後数日にかけて明らかになる見込み。

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