英豪、FTA締結に向け再協議 6月半ばの合意目指し
[キャンベラ 3日 ロイター] – 英国とオーストラリアは自由貿易協定(FTA)締結で6月半ばの合意を目指す中、2日夜に再度協議を行った。英国の駐豪高等弁務官ビッキー・トレッデル氏が3日、記者団に明らかにした。
英国は、インド太平洋地域における商業・外交関係の強化を欧州連合(EU)離脱後の戦略の柱の1つに据え、オーストラリアとのFTA締結を目指している。英豪FTAは長期的に英国経済を5億ポンド(7億0840万ドル)押し上げる可能性があるとみられている。
両国はこれまでに大半の問題で合意に達したと表明しているが、トレッデル氏によると、残りの問題について2日夜、トラス英国際貿易相とテハン豪貿易相が協議を行った。
トレッデル氏は、キャンベラで記者団に「15日のジョンソン英首相とモリソン豪首相の会談で原則合意するために懸命に取り組んでいる。昨夜、トラス氏がテハン氏とそれぞれの首席交渉官を交えて再協議した」と述べた。
日本の内閣官房TPP等政府対策本部によると、西村康稔経済再生相ら11カ国の関係閣僚による環太平洋連携協定(TPP)委員会は2日、テレビ会議形式で委員会を開催し、英国の加入手続きを開始すると決定した。
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