参考写真。(Photo by Peter Macdiarmid/Getty Images)

中国山西省で炭疽菌感染者9人確認 家畜からの感染か

8月15日、山西省衛生健康委員会によると、山西省呂梁市の文水県で少なくとも9人が炭疽菌に感染していることがわかった。文水県は重要な牛肉産地で、患者はいずれも、肉用牛の飼養、屠殺、販売などに携わっていた。

炭疽は炭疽菌によって起こる家畜の疾患で、人間にも感染する人畜共通感染症だ。炭疽菌は牛、馬、めん羊や山羊などの草食動物で感受性が高い。ヒトは感染動物や炭疽菌に汚染した動物製品などから感染する。

北京市も9日、肺炭疽の患者1人が確認されたと発表した。

7月10日、寧夏回族自治区・銀川市で、1人の炭疽菌感染者が発見されたと報じられた。すべての肉屋を一時的に閉鎖し、肉製品の流通も厳しく制限された。関係者によると、今回の山西省での発生は感染した牛を販売したのが原因だという。

農林水産省は大紀元の取材に対し、「日本では2000年以降、炭疽症の家畜での発症はない」と答え、「発生があった場合、国に届出を出すことが求めている。感染した家畜を殺処分してもらい、死骸は焼却する」との対策を講じている。

(蘇文悦)

関連記事
北京に10年ぶりの強風オレンジ警報が発令され、市民は物資を買い占めた。スーパーの棚は空になり、物流にも影響が懸念されている。
ミャンマーが壊滅的な地震に見舞われている中、中国共産党は静かに影響力を強めている。軍事政権に武器を供給し、人道支援を妨害し、危機を利用して習近平の「一帯一路構想」世界拡大戦略を推し進めている。
すき家事件で一躍注目の的になっている「ネズミ」しかし中国の市場では堂々とネズミ肉が取引されている。美味しいらしいが、健康リスクも指摘される。
中国でさらなる党支部拡大の動き、会社組織だけでなく集合住宅地にも?
中国で「中国政府の政策を批判しただけで…」職場が「消えた」?