仏はインド太平洋地域での重要なパートナー=米国務長官
[ワシントン 16日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は16日、米国はインド太平洋地域で重要な役割を果たしている欧州諸国を歓迎しており、特にフランスは重要なパートナーだと述べた。
米国、英国、オーストラリアは15日、インド太平洋地域における安全保障上の協力関係を構築し、米英はオーストラリアに原子力潜水艦を配備する技術と能力を提供すると発表。これに対し、フランス政府は16日、オーストラリアの潜水艦配備支援で米英豪が合意しフランスが排除されたことについて、バイデン米大統領の裏切り行為でトランプ前大統領のような振る舞いと批判した。
ブリンケン長官はワシントンで行われた米豪外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)後の記者会見で、米国はここ24─48時間でフランス側と連絡を取り、オーストラリアとの新たな提携について協議したと表明。フランスとの関係に「基本的価値」を置いていると述べた。
一方、オーストラリアのダットン国防相は同会見で、米豪があらゆる種類の米軍機をオーストラリアにローテーション配備することで航空防衛面での協力を強化するという新たな戦力配置協定に合意したと発表した。
また、オースティン国防長官は2プラス2で「オーストラリアへのアクセスとプレゼンスを拡大する主要な戦力配置計画」を承認したと述べた。
これとは別に、ホワイトハウスのサキ報道官は16日、15日に発表された米英豪の潜水艦契約を巡り中国が批判していることに対し、米国はインド太平洋地域における中国の影響力に懸念を抱いているが、米英豪の契約は中国を狙ったものではないとし「中国との対立を求めていない」と語った。
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