英国のサイズウェルB原子力発電所(Oli Scarff/Getty Images)

ヨーロッパ諸国、原子力発電所建設に中国企業締め出す

海外の原子力業界への進出を加速している中国は、ヨーロッパで頓挫した。英国、チェコ、ルーマニアは相次ぎ、自国の原子力発電所建設から中国企業を締め出すことを決定した。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が1日、報じた。

チェコ大統領府の報道官が9月27日に発表した声明によると、ミロシュ・ゼマン大統領は同日、上下両院が承認した「低炭素法」に署名した。法案は、ドコバニ原子力発電所の原子炉2基増設計画の候補企業からロシアと中国の企業を除外することを定めている。チェコ与野党は、ロシアと中国企業による原子力事業への参加は、国家安全保障上のリスクがあるとの共通認識を持っている。チェコ政府は議会の反発を受けて、ドコバニ原発の拡大計画を巡って、今年3月に中国国営企業、中国広核集団(CGN)を候補企業から排除した。

英国はこのほど、国家安全保障などの理由から、中国企業と原子力産業との提携を見直している。英政府とフランス電力会社(旧フランス電力公社、EDF)が、同国のサイズウェルC電子力発電所(Sizewell C)の建設事業に共同で200億ポンド(約3兆248億円)の出資を計画している。このため、英政府は中国のCGN社に対して、同社が持つサイズウェルC原子力発電所の株式20%の売却を求めており、交渉を行っているという。

▶ 続きを読む
関連記事
台湾の自由通信伝播協会は6月7日、国立台湾大学で講演会を開催し、「世界の政治・経済大変局 米中対立下でいかに対応すべきか」をテーマに、学者や専門家が国際情勢について分析を行った
蔡奇が中央党校長に就任した。中央党校長は党内統制や指導部の危機認識を映す重要ポストとされる。党中央弁公庁主任も兼ねる蔡奇への権限集中は、習近平体制の今後を考える上で注目される動きとなる。
自由と民主化を求めた学生や市民に軍が発砲し、戦車が市民をひき殺した天安門事件から37年。世界が追悼を続ける一方、中国はいまも真相を隠し続けている。なぜこの歴史は今なお封印されているのか
習近平は6月8日、北朝鮮を訪問した。中国共産党政権は今回の訪問を通じて中朝同盟関係の強化を図る考えだが、北朝鮮は従来から中共に対して強い警戒感を抱いているという
天安門事件の未公開写真特集、第13回。広場を埋めた人々は何を求めていたのか。写真に残された無数の表情が、1989年の北京を今に伝えている