アイルランドのロングフォードに住む地元の男性が、最近、家の物置で保存状態の良い鎖帷子を見つけました。
アイルランドのロングフォードに住む地元の男性が、最近、家の物置で、少なくとも800年前のヨーロッパの中世時代のものとされる、保存状態の良い鎖帷子(くさりかたびら)を見つけました。
ロングフォードにある遺産センター「Granard Knights & Conquests」のジェネラル・マネージャーであるバートル・ダーシー氏は、8月中旬に鎖帷子のレプリカを身につけて外出していたところ、地元の人に声をかけられ、彼が身につけていたものと似たようなものが自分の家の物置にあると言われました。
ダーシーは「鎖帷子を被って歩いていたら、ロングフォードの地元の人に声をかけられ、物置にこれがあると言われてとても驚いた」と大紀元に語りました。
「私は、『このようなものが、あなたの物置にあるということですか?』と言いました」
3日後、彼はそれを持ってきました。
体に密着した衣服の上に着る長衣のような形をしており、大きくて軽く、柔軟性に富んだ鎧で、剣や槍、鉾などの鋭利な武器や、遠距離から放たれる弓矢などから身を守ることができます。
「鎖帷子の一部しか手に入らないと思っていましたが、まさかこんな状態の良い完全な鎖帷子だとは思ってもいませんでした」とダーシーは述べています。
遺産センターの教育担当者であるDéirdre Orme氏によると、鎖帷子のベストは、ノルマン人がロングフォードに侵攻した西暦1172年頃のものと考えられており、西暦1199年にグラナード・モットに木造の城を築いたノルマン人騎士Richard De Tuiteと関連があるとのことです。 彼は1199年にグラナード・モットに木骨造りの城を建てました。
また、「鎖帷子は非常に高価なものなので、お城と関係があるのではないか」とダーシー氏は付け加えました。
「歴史的遺物であるため、アイルランド国の所有物であり、現在はアイルランド国立博物館に所蔵されています」
デンマークのアーチャーであり、中世の武器の専門家であるロルフ・ハマー氏は、グラナード騎士&征服遺産センターの「歴史学者」として鎧を調べたところ、小さなリングに留め金の跡やノコギリの跡がなかったことから、ノルマン人の侵攻以前から鋳造されていたと考えられます。つまり、鎖帷子はノルマン人の侵攻以前から鋳造されていたということです。
「1000年前に主に青銅器時代に建てられた集落であるリング・フォートの近くで発見されたことから、ノルマン時代よりも古い可能性があります」とダーシー氏は「大紀元」に語っています。
報道によると、発見者は泥炭の中からそれを掘り出したようです。
今後はアイルランド国立博物館が修復を行う予定ですが、ダーシー氏はこの貴重な遺産を地元の人々に見てもらうため、ロングフォードに持ち帰りたいと考えています。
(翻訳・清水慧美)
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