スウェーデンとパキスタンの閣僚は23日、国際社会が迅速に行動しなければ、アフガニスタンは近く崩壊し混乱に陥ると警告した。写真は、カブール市内の市場で銃を手に持つタリバンの戦闘員。2021年10月24日に撮影。(2021年 ロイター/Zohra Bensemra)

アフガンは崩壊の瀬戸際、スウェーデン閣僚「テロの温床に」

[ドバイ 23日 ロイター] – スウェーデンとパキスタンの閣僚は23日、国際社会が迅速に行動しなければ、アフガニスタンは近く崩壊し混乱に陥ると警告した。

アフガンでは8月、イスラム主義組織タリバンが政権を掌握。海外からの援助が途絶え、経済的な危機が深刻になっている。

スウェーデンのパール・オルソン・フリード国際開発協力担当相は、ドバイでロイターに対して「アフガンは崩壊の瀬戸際にあり、われわれが考えていたよりも急速に崩壊に向かっている」と指摘。

経済が急激に悪化すればテロ集団の温床になりかねないと強調した。ただ、スウェーンはタリバンを通じた資金提供は行わないと述べ、その代わりにアフガンの市民団体を介した人道支援を拡大するとした。

一方、パキスタンのファワド・チョードリー情報相はロイターに、人道上の惨事を避けるには、タリバンと直接関与することが唯一の道だとし、海外のアフガン資産の凍結解除を求めた。

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