制裁リストに載せられたことについて、台湾議会で答弁する蘇貞昌・行政院長 (中央社)

中国、台湾首相らに制裁 駐独の台湾代表「なぜ対象ではないか」と不満

中国国務院台湾事務弁公室は5日、台湾の蘇貞昌・行政院長(首相に相当)と游錫堃・立法院長(国会議長)、呉釗燮・外交部長(外相)らを対象に中国訪問を禁じるなどの制裁措置を取ると発表した。いっぽう、制裁対象になっていない駐ドイツの謝志偉・台湾代表はSNS上で「不満」を漏らした。

同弁公室の朱鳳蓮・報道官は、3人を「頑迷な台湾独立分子」と批判した。本人および家族の大陸、香港、マカオへの訪問を禁止、中国大陸でのビジネス活動を禁止するなどとした。「台湾独立」勢力に対し生涯にわたって「刑事責任を追及する」とも警告した。

中台関係の緊張が高まるなか、台湾が米国や欧州に接近していることへの反発とみられる。

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