台湾で財布を紛失した外国人が落とした財布が戻ってきたと感動し、SNSで反響を呼びました。落とし物が返ってくることでは、世界的に日本も有名ですが何か関係があるのでしょうか。
フランス人男性のトロン(Chris Tron)さんは、12月12日にFacebookのグループCommunauté française à Taiwanに「チャコ・ムンギアという外国人が、台湾で財布をなくし、それを取り戻した」と投稿しました。
トロンは投稿の最初に、「台湾は素晴らしい!」とコメントしました。 ムンギアは混雑している台北駅でお店を見ていた時、財布をなくしてしまったようです。
3時間後に帰宅した彼は、財布がなくなっていることを知りました。 財布の中には現金や銀行発行のカード、各種重要書類が入っており、これを取り戻さなければ大変なことになります。
ムンギアさんはパニック状態になりましたが、突然電話がかかってきて、銀行からで、ムンギアさんのカードを見つけた人がいて、連絡を取りたいととのことでした。銀行はその人にムンギアさんの電話番号を教えることを拒否したため、その人は銀行に自分の電話番号を教えました。
そして翌日、ムンギアさんは無事に財布を取り戻しました。 ムンギアさんは、銀行が効率的に仕事をしてくれたこと、財布を見つけた男性が見知らぬ人を気遣ってくれたこと、良い心を持っていたことを賞賛し、
「正直であることは、台湾人の共通の価値観だ。みんなが同じことをすると思っている。 もし蔡英文が、私がどれほどこの国を愛しているかを知っていたら、すぐに市民権を与えてくれるはずだ」とSNSに投稿し、最後に「台湾万歳!」と唱えて締めくくったようです。
トロンさんの投稿は、ネットユーザーの反応を引き起こしました。 共有できる素晴らしい経験だった」という人もいれば、「台湾で同じような経験をしたが、まったく驚かない、この国が大好きだ」という人もいたようです。
ちなみに日本も落とし物が戻ってくることでは世界的に有名です。
日本人だと何をいまさらと思うかもしれませんが、海外においては、落とした財布が戻ってくることは、ちょっとした驚きで、だからこそ台湾での出来事がSNSで大きな反響を呼んだりするし、ひいてはニュースが新聞に載せられることもあるようです。
台湾と日本は外交的にも親密ですが、精神的にも近いものがあるのでしょうか?
日本統治時代を経験した台湾では、「日本精神」といえば「正直」「誠実」を意味する言葉となっています。そしてその「日本精神」が台湾では息づいているのかもしれません。
ちなみに台湾のお隣、中華人民共和国は共産党思想の横行で「自分のために計らぬ者は、天地の罰を受ける」とばかりに世界的に財布が返ってくることは少ない国として名高いようです。
(翻訳・李明月)
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