ASEM首脳会議でEUが中共をけん制 「基本的自由を守るために行動する」
アジアと欧州の約50カ国・機関で構成する「アジア欧州会議(ASEM)」の首脳会議がオンライン形式で25日から26日にかけて開催された。インド太平洋地域の経済や安全保障など幅広い分野で意見交換が行われた。ミシェル欧州理事会議長は「EUの行動原則は普遍的な民主的権利と基本的自由を保護するものだ」と述べ、威圧的な外交や人権迫害を行う中国共産党政権をけん制した。
ミシェル議長は「アジアのパートナーの多くは、政治的未来を自ら決定し、権利の保護を望んでいるという点で、我々と同じ考えを持つと知っている」と述べたうえで、開かれたルールに基づく国際秩序を堅持する考えを示した。
アジアと欧州諸国間の対話と協力のためのプラットフォームであるアジア欧州会議(ASEM)は1996年に設立され、現在では日本を含む約50国が加盟する。首脳会議は隔年で開催され、今年の会議には各国の首脳レベルの上級代表をはじめ、欧州理事会議長や欧州委員会委員長、ASEAN事務局長が参加した。
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