12月29日、モスクワの裁判所は、人権団体「メモリアル人権センター」に解散を命じた。ロシアで最も古い歴史を持つ姉妹団体の「メモリアル」は28日に最高裁から解散命令を受けている。写真は29日、モスクワの裁判所前で会見する弁護士(2021年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

モスクワの裁判所、人権団体「メモリアル人権センター」に解散命令

モスクワ 29日 ロイター] – モスクワの裁判所は29日、人権団体「メモリアル人権センター」に解散を命じた。ロシアで最も古い歴史を持つ姉妹団体の「メモリアル」は28日に最高裁から解散命令を受けている。

メモリアル人権センターは反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏など、政治犯とされる人々のリストの管理などを行っている。

リストにはエホバの証人の信者やイスラム教徒など、テロに関わったとして有罪判決を受けた人々も含まれている。メモリアル人権センターは、宗教的な理由によってねつ造された証拠に基づく冤罪の犠牲者だと主張している。

ジュネーブの国連人権高等弁務官事務所は、ロシアは裁判所が国内で最も高い評価を受けている人権団体2つに解散を命じ、縮小しつつある人権がさらに弱まると指摘。人権の向上に取り組む人々や団体を守り、支えるようロシア当局に訴えた。

ロシア政府は裁判所の判断に介入しないとしており、コメントは得られていない。

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