1月4日、中国のイスラム系民族であるウイグル族の19人が4日、ジェノサイド(民族大量虐殺)、拷問、レイプ、人道に対する罪を犯したとして、中国当局者をトルコ検察に刑事告発した。写真はイスタンブールで撮影(2022年 ロイター/Dilara Senkaya)

中国当局者を刑事告発、トルコのウイグル族がジェノサイドなどで

[イスタンブール 4日 ロイター] – 中国のイスラム系民族であるウイグル族の19人が4日、ジェノサイド(民族大量虐殺)、拷問レイプ人道に対する罪を犯したとして、中国当局者をトルコ検察に刑事告発した。

弁護士のグルデン・ソンメズ氏は今回の告発について、2016年以降、約100万人のウイグル族やその他の主にイスラム系少数民族を収容所に拘束して強制労働を強いたと非難されている中国当局に対し、国際機関が行動を起こしていないため必要だと述べた。

中国は当初、収容所の存在を否定していたが、その後、収容所は職業訓練センターで、過激主義に対抗するためのものだと説明。虐待の訴えについては全て否定している。

トルコにはトルコ人と民族的、宗教的、言語的につながりのある約5万人のウイグル族が居住していると見られており、中央アジア以外では最大のウイグル族ディアスポラ(離散民)集団となっている。

中国の在トルコ大使館からは今のところコメントを得られていない。

告発状は中国で現在も拘束されているという116人に関するもので、中国共産党員や労働収容所の幹部ら112人を対象としている。

ソンメズ氏は「トルコの法律は普遍的管轄権を認めている。拷問、ジェノサイド、レイプ、人道に対する罪はトルコの裁判所で起訴でき、犯罪者を裁くことができる」と述べた。

国連の専門家や人権団体は、中国の新疆ウイグル自治区の収容所では近年、ウイグル族をはじめとするイスラム系少数民族を中心に100万人以上が拘束されていると推定している。

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