世界中のピラミッド(23)中国 雲南省

雲南省玉渓市の「水底ピラミッド

1992年、あるスキューバダイビングインストラクターが偶然、水底で石造建築物の遺跡を発見しました。2006年6月16日、この撫仙湖の底にある不思議な建築物に対し、調査が開始されました。

敷地面積およそ2.4平方キロメートルあるこの「水底古城」は、古滇国の古城なのでしょうか?これらの建築物群は一体何を意味するのでしょうか?

古城の遺跡の中で、高さ19.9メートル、底部の辺長90メートルの「ピラミッド」型の建築物がありました。頂点は平らになっており、使われた石材も異なっていました。まず、1層目から4層目まで硬度の高い青石が使われ、石材の間は粘着性のあるものでくっつけられています。そして、5層目は念入りに磨き上げられた紅沙石が使われています。

建物は全部で5層で、1層目の幅は63メートル、2層目の幅は48メートル、3、4層は崩れがひどいため、図ることができませんが、5層目の幅は27メートルあり、建物全体がマヤのピラミッドに似ており、大階段の間は小階段で繋がっており、底部から頂点まで一直線につながっている細い階段もあります。

類似の大型建築物は、この撫仙湖の底で、他にも9つあります。考古学者によると、頂部の紅沙石は特別な形状に並べられており、様々な図形や符号が刻まれています。初歩的な推測により、これらの巨大な建築物はある高度文明の結晶であり、祭祀の場所である可能性が高いと言います。

また、岩石の表面についている汚れを取ったところ、「0」「1」などの陽刻数字が現れました。「0」は太陽、「1」は地平線を表している可能性が高いとされ、専門家は、これらの符号により、この水底の古城が建てられた年代を4千年前までさかのぼることも可能だと考えています。

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)