脂肪を下げ、血管をきれいにするローゼル

ローゼルには抗酸化物質が豊富に含まれ、コレステロールや脂質を減らすなど多くの効能があり、植物界の「ルビー」とも言われています。漢方医によると、このハーブは3つの生薬や成分と組み合わせることで、より効果を発揮するそうです。

ローゼルにはフラボノイドやポリフェノールも含まれています。これらの栄養素は、老化を遅らせ、免疫力を高め、目と肝臓を保護し、がんを抑制します。

1.心臓と肝臓を守る
ローゼルは色が赤く、酸っぱい風味があり、漢方では、心臓には赤、肝臓には酸味と考えています。心臓は血液を司るので、ローゼルは血液を滋養し、活性化させることもできます。

2.血管をきれいにする
ローゼルは、血液中の脂質やコレステロールを下げ、血液中の悪いものを取り除く効果があります。

3.美容
血液中の老廃物が排出されると、血行が良くなり、美肌になることができます。

4.消化を助ける
脾臓を強化することにより、消化を改善することができます。胃の不快感でお悩みの方は、食後にローゼル茶を飲んでみてください。

5.抗菌力を高める
ローゼルは体の抗菌力を高め、女性の尿路や膣を保護する効果があるので、外陰部のかゆみがある女性は適度に飲むとよいでしょう。
 

ローゼルは血管をきれいにし、心臓や肝臓を保護する効果があります。 (Shutterstock)

空腹時や生理中の女性は注意

ローゼルは酸味があり、いつでも飲めるわけではありません。現代人は一般的に胃腸の調子が悪く、酸欠になりやすいので、女性が生理中に飲むのはお勧めできません。飲む量とタイミングには特に注意が必要です。

ローゼルは毎日飲んでも大丈夫ですが、お茶の代わりには適しません。1回に飲む量は200~300mlで、200mlしか飲まない場合は、少し濃いめに入れて飲んでも大丈夫です。ローゼルの砂糖漬けも市販されており、1日に2〜4個を目安に摂取するとよいでしょう。

また、胃腸がとても弱く、酸っぱいものを飲むのが苦手な人は、ローゼルを食べないほうがいいでしょう。

ローゼルを飲むときは、さまざまな材料を加えることもできます。

● 甘草
ローゼルは比較的酸っぱいので、氷砂糖や甘草をお茶に加えると、胃粘膜を保護し、花の刺激を軽減することができます。ローゼル2個に甘草1銭(1銭は3.75g)の割合です。
 

甘草は胃粘膜を保護し、ローゼルによる刺激を軽減します。 (Shutterstock)

● サンザシ
ローゼルの効果を高めるために、乾燥させたサンザシを加えても良いでしょう。1銭のサンザシに対してローゼル2個の割合となります。

● ドライクランベリー
クランベリーは尿路を強化する効果があるので、ドライクランベリーを入れてみても良いでしょう。

(翻訳・呉思楠)