3月29日、米国防総省を撮影、参考写真(Photo by EVA HAMBACH/AFP via Getty Images)

米国防総省、防衛戦略を議会に伝達 中国は「最大の脅威」、ロシアは「深刻な脅威」

米国防総省は28日、国家防衛戦略を米議会に伝達した。バイデン米政権では初となる。同省が発表した概要によると、ロシアによるウクライナ侵攻が起きた後においても中国(共産党)は引き続き最大の焦点であると明確にした。

概要によれば戦略は多くの領域で高まる中国の脅威に対処する国土防衛を重視し、同盟国やパートナーに対する戦略的攻撃を抑止することを掲げた。さらに侵略を抑止しつつ、必要な場合には紛争に勝利を収める準備を行う。くわえてインド太平洋地域における中国の課題、次にヨーロッパにおけるロシアの課題を優先するとした。

戦略は中国を「最も重要な戦略的競合相手」と定め、「抑止力を維持・強化するために国防省は緊急に行動する」とした。次にロシアを「残忍でいわれのないウクライナ侵攻で示されるように深刻な脅威を与える」存在と位置付け、NATO同盟国やパートナー国と協力して抑止力を強化する。そして北朝鮮、イラン、暴力的過激派組織など、その他の根強い脅威を管理する能力を維持する。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ米大統領は13日、米海軍に対し、航空母艦から戦闘機を発艦させる際、最新の電磁式カタパルトではなく、蒸気式カタパルトを再び使用するよう命じる国家安全保障覚書に署名した。
衛星1基を撃ち落とす「一対一」から、衛星網全体を無力化する「一対多」へ。レーザー、サイバー、電子戦が変える次世代の宇宙戦とは
米戦争省(ペンタゴン)は8月7日、未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)に関する第5弾の機密解除文書を正式に […]
米軍の「弾薬切れ」は本当か。イラン戦争で精密兵器消耗の懸念が浮上も、トランプ米大統領は備蓄十分と反論、情報漏洩者を追及する方針も表明した
米国防総省はロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンと枠組み協定を締結。パトリオットPAC-3の生産を3倍、THAAD迎撃システムを4倍に拡大し、ミサイル防衛のサプライチェーン強化を図る