異次元に迷い込み、困窮の地と楽園を旅する (上)
清王朝の時、康城には安若素という秀才がいました。彼は非常に才能があったため、若い頃から名が通っていました。彼は率直な性格で、しかも物知りだったので、彼が話すたびに人々は思わずその話に引きつけられます。彼は自らの才能にうぬぼれ、頑固で人の話を聞かない部分もありました。
当時、安若素の父は浙江省天台県の治安判事の職を授けられ、家族を連れて行くことができました。安若素は父親と一緒に天台に到着した時、わくわくしましたが、しばらくすると官僚たちのやり取りや政治の混乱、そして、多くの危険や妨害を目の当たりにして、「官界が苦界なら、私がここにいても仕方なかろう」とため息をつきました。安若素は詩人・陶淵明の『帰去来の辞』という詩を思い出し、ここを去ろうという思いが芽生えました。
父親が退職した後、安若素も田舎に帰りました。彼が官吏をしていた時、清廉な役人で、給料以外の金には手を付けなかったため、生活は非常に貧しいものでした。安若素は庶務を担当する官吏(最下級の役人)である「書吏」となり、北の燕趙(北京)から南の貴州と雲南まで、あちこちを転々としました。結局、彼は奔走することに疲れ、落ちぶれて、失意のどん底で意気消沈し、故郷に戻ることに決めました
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