新興財閥のアブラモビッチ氏がモスクワ入り、ウクライナ停戦模索か
[イスタンブール/マドリード/ブリュッセル 15日 ロイター] – 英・欧州連合(EU)の対ロシア制裁対象となっているロシア新興財閥(オリガルヒ)のロマン・アブラモビッチ氏が15日早く、プライベートジェットでモスクワ入りした。関係筋は、プーチン大統領との面会が目的でないと述べた。
運航データによると、アブラモビッチ氏のプライベートジェットはトルコのイスタンブールからモスクワへと飛んだ。イスタンブール・モスクワ間の飛行は過去3日で2回目。イスラエルとポルトガルの市民権を持つ同氏は14日にイスラエル・テルアビブ空港のVIPラウンジにいるところを目撃されており、そこからイスタンブールに向かったとされる。
ドイツ紙ビルトの報道によれば、アブラモビッチ氏は10日にモスクワで、プーチン大統領との会談を控えたシュレーダー元独首相と会談した。
関係筋はロイターに、アブラモビッチ氏とシュレーダー氏が会談したことを確認し、アブラモビッチ氏がウクライナでの戦闘停止の方策を模索していると述べた。
欧州連合(EU)は、対ロ制裁を強化する中、プーチン大統領に近い新興財閥が所有する別荘や豪華ヨットなどの資産の差し押さえに動いている。
スペイン当局は、14日に国営コングロマリット、ロステックの経営トップ、チェメゾフ氏のヨットを、15日には軍需企業ロソボロネクスポルトのトップのヨットを差し押さえた。
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