2022年3月30日、ウクライナのキエフで、独立広場の検問所を車両が通過している(Anastasia Vlasova/Getty Images)

「ソビエトの綴り捨てた」ウクライナ大統領、首都呼称変更した日本の決定を歓迎

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月31日、日本外務省が同国首都呼称をロシア語読みからウクライナ語に変更したことについて歓迎の意を表した。「時代遅れのソビエトの綴りを捨て、新しいウクライナ語の綴りを使用する時が来た」とSNSに書き、他国もこれに追随するよう促した。

外務省は31日、日本政府がウクライナ支援と連帯を示すための行動の一環として、首都呼称をロシア語による読み方であるキエフからウクライナ語「キーウ」に変更すると発表した。ウクライナ政府の意向を確認した。北部チェルノブイリは「チョルノービリ」に、南部オデッサは「オデーサ」、東部ドニエプルは「ドニプロ」と、他の地方も同様に変更する。

外務省は改めてロシアによる侵略を国連憲章の重大な違反と位置付けた上で「引き続きウクライナ及びウクライナ国民に寄り添い、事態の改善に向けてG7(先進7カ国)を始めとする国際社会と連携して取り組む」とした。

政府は25日、在ポーランド大使館及びジェシュフ連絡事務所の体制を強化して「ウクライナ避難民支援チーム」を新たに設置。避難民の日本への渡航支援等について調査・把握を進めている。 

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