「こんな食品にも糖分がいっぱい」糖質をおさえる最初のステップとは

米国における死因の第2位であるガンのリスク要因の中で、砂糖は決して無関係とはいえません。しかし、食料品店の棚や私たちの食品収納棚にあるほとんどの包装された食品には、すでに砂糖が含まれています。
 

見えないところに存在する砂糖

クッキーやケーキ、パイなど、糖分を含む食品を避けることに意識を向ける前に、私たちの健康をむしばみ、人生の時間を奪う「目に見えない糖分」についてよく考えてみてください。

見て見ぬ振りをしないで下さい。砂糖は、ビスケットやお菓子、デザートに限らず、パンやパスタソース、ヨーグルトなどのいわゆる「健康食品」や、本物の果物や全粒粉をあまり使わない朝食スティックなど、スーパーのパッケージ食品の74%に砂糖が含まれています。

「健康的」と称され、無防備に買い物をする人たちがよく口にする食品の原材料を見てみると、驚くほど不健康な量の砂糖が含まれていることがわかります。がん患者にとっては、命取りになることもあります。
 

糖質制限の第一歩

いろいろなことが変わりましたが、良い方向には向かっていません。200年以上前、アメリカ人は平均して1年に2ポンド(2ポンドは約0.9kg)の砂糖を消費していました。現在、平均でアメリカ人は年間152ポンドの砂糖を消費しています。

コーヒーや紅茶に入れる小さじ1~2杯の砂糖に注意を払うだけで、糖分を控えることができていると自分を誤魔化しがちですが、実は一般的な食品に含まれる隠れた糖分に気づかず、せっかくの努力が水の泡になっていることがあります。

例えば、以下のようなものです(1オンスは約30mlまたは28.3g):

・12オンスの炭酸飲料には、小さじ11杯以上の砂糖が含まれています。

・クエーカーヨーグルトグラノーラバー1本には、10gの砂糖が含まれています。

・ダノンヨーグルトベース(イチゴ入り)1箱には、15gの砂糖が含まれています。

・モンスターエナジードリンク1本(16オンス)あたり54gの砂糖が含まれています。

・チェリオスのハニーナットシリアル1カップには12gの砂糖が含まれています。

・ヨーグルトがけレーズン100gには、64gの糖分が含まれています。

・ハインツ社のケチャップ(20オンス)1本には、約2/3カップの砂糖が含まれています。

・ジャックダニエル・バーベキューソース(19オンス)1本に砂糖約1カップ分が含まれています。

・通常のベイクドビーンズの缶詰1カップには、小さじ5杯程度の砂糖が含まれています。
 

糖の名前を知ろう

購入するパッケージ食品や飲料の原材料を確認し、あらゆる種類の糖を避けるように注意しましょう。例えば

・グルコース(glucose)
・マルトース(maltose)
・スクロース(sucrose)
・ラクトース(lactose)
・デキストロース(dextrose)
・フルクトース(fructose)
と基本的に-oseで終わるすべての単語のもの、または

・粗糖、黒糖、粉糖

・濃縮果汁、高果糖コーンシロップ、ソルガムきびシロップ、コーン甘味料、糖蜜

・ソルビトール、マンニトール、キリシトール
などです。
 

砂糖はがん細胞の増殖を促進する

拙著『かつてだった私』をお読みいただければ、癌はあらゆる種類の糖分を餌にしていることを、私がどのように理解したかがお分かりいただけると思います。砂糖は体内のpH値に悪影響を及ぼすだけでなく、科学者たちは、癌に関連するタンパク質がグルコース(これは砂糖の種類の一つであることを忘れないでください)によって活性化されることを発見しました。

もし砂糖が体内からなくなれば、もう恋しくなることはないのです。味覚が「リセット」され始め、砂糖への欲求が過去のものになります。加えて野菜の甘みを味わえて、体も喜ぶはずです。
 

著者について:ジェームズ・テンプルトンは、テンプルトン・ウェルネス財団の創設者です。

この記事は、テンプルトン・ウェルネス財団が発表したものを、許可を得て、エポックタイムズが英語と中国語で転載・翻訳したものです。この記事は、英語版でご覧いただけます:Say Goodbye to Sugar If You Want to Beat Cancer(がんに負けたくないなら、砂糖にさよならを言いなさい)。

(翻訳・香原咲)