中国SNS大手の微博が4月末、ユーザーのIPアドレスを公開した後、「帝吧」のIPアドレスは台湾と表示された。(スクリーンショット)

台湾地裁、共産党支持のSNSアカウント管理者に懲役

台湾の花蓮地方裁判所は今月上旬、中国SNS上で過激な言論を繰り返す愛国主義者グループ「帝吧」の台湾人アカウント管理者に対し、中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大を巡って虚偽情報を流布した罪で有罪判決を下し、懲役3カ月を言い渡した。

「帝吧」は中国版ツイッター、微博(ウェイボー)だけでなく、フェイスブックにもアカウントを持つ。微博のアカウントには154万人のフォロワーがいる。同グループはネット上で「外国の反中勢力と敵対勢力」を攻撃し、台湾や香港などの有名人のアカウントに中国共産党支持のコメントを溢れさせることで知られている。

2016年1月、韓国の女性アイドルグループ、TWICEの台湾出身のメンバー、ツウィ(周子瑜)が韓国のバラエティー番組に出演した際、中華民国の国旗を掲げたことで、中国の愛国主義者らはネット上で「台湾独立分子だ」などとバッシングした。当時「帝吧」のメンバーらは蔡英文総統や台湾メディア「三立新聞」などのフェイスブック・アカウントに批判的な内容を大量に投稿した。

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